ごあいさつ
ウェルビーイング内科クリニック船橋法典の院長、野村尚弘と申します。
当院は、生活習慣病を中心とした内科診療を通じて、地域の皆さまの健康を支えることを目指して開院しました。開業からこれまで、多くの患者さまと向き合ってきた中で、感じたことを書いてみました。
高血圧や糖尿病、脂質異常症といった病気の治療では、「こうすればよくなる」という医学的な理論はあっても、それを日常生活の中で無理なく実践することは、非常に難しいものです。食事内容の改善や運動習慣、睡眠、ストレス管理など、生活の土台そのものにアプローチする治療だからこそ、患者さんそれぞれの生活背景や価値観に寄り添った対話と支援が欠かせません。また、人生の目的や生きがいを持っている人ほど、病気に前向きに向き合い、行動に移す力が強いと感じています。一方で、人の人生観にまで医療が介入することの難しさも感じています。
「正しいこと」を伝えるだけでなく、「その人にとってできること」を一緒に探す診療を心がけています。生活習慣病に対する取り組みは、完璧を求めるのではなく、できることを一つずつ積み重ねていくことが大切で、その歩みを支える存在でありたいと考えています。
さらに当院では、病気の仕組みや治療の目的をわかりやすく伝えること、そして信頼できる医療情報を発信することも大切にしています。生活習慣病は症状が少ないために軽く見られがちですが、放置すれば心筋梗塞や脳卒中などにつながる危険性もあります。ご自身が納得して治療に取り組めるよう、情報提供にも力を入れていきます。
風邪や発熱などの一般的な症状、薬の処方においても「必要なときに、必要な医療を届ける」ことを基本とし、セルフケアや受診の目安についても丁寧にお伝えしてまいります。
「共に考え、共に歩む医療」を大切に、これからも地域の皆さまにとって、安心して相談できる存在でありたいと願っています。
2025年5月

- ウェルビーイング内科クリニック船橋法典 院長
- 野村 尚弘Nomura Naohiro